凡例:緑字は訳注
ヴァランシエンヌ発、1823年4月19日
フェリクス・マルミオン[エクトルの母方の叔父]から[同妹]ナンシー・ベルリオーズ宛
可愛いナンシー、君の手紙は、僕を驚かすというより、悲しませた。アルフォンスからの手紙で、僕はエクトルがアルフォンスと別れパリを出発したときの様子を詳しく聞いているから、君たちが悲しむだろうと予感している。では本当に、希望はもうなく、僕ら全員に喜びと誉れをもたらずはずだった人物のことを、恥ずかしく思うことを、僕らは、余儀なくされるのだろうか?[中略]君たちからの報せを、心待ちにしている。[以下略](了)[書簡全集1巻48頁注1]